CriticRevisionObligatios2015
20/32 Ⅱ-5. 原始的不能・特定物ドグマからの解放(1/3)→(2/3)

【テロップ】
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【ノート】
今回の改正案の特色のひとつは,第1に,「原始的全部不能」を目的とする給付は無効であるとして,債務不履行責任を認めない「原始的不能のドクマ」からの解放です。 ■第2に,「原始的一部不能」であるべき瑕疵担保責任は,特定物にのみ適用される(種類物は不能とならないので,原始的一部不能の理論を適用できない)。したがって,瑕疵担保責任の法的性質は,債務不履行責任とは別の法定責任である,とする「特定物ドグマ」からの解放であるとされています。 ★しかし,わが国の民法について,よく調べてみると,現行民法の立法者は,■ ★第1に,現行法410条において, ★原始的不能を無効とはせず,後発的不能と同様に, ★その効果を債務不履行として処理しています。 ★現行法の立法者は,第2に,現行法565条において, ★「原始的一部不能」について,「一部無効」とはせずに,債務不履行のひとつとして取り扱っていることがわかります。 ★改正案の問題点は,これらの貴重な文言,および,条文を削除してしまおうとしていることにあります。 ■しかし,つぎに述べるように,貴重な歴史をむやみに抹消すべきではありません。