CriticRevisionObligatios2015
25/32 Ⅲ-2. 国民一般にわかりやすくすること

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
諮問の適合性に関する第2点は,国民一般にとってわかりやすいものにするという観点です。 ■わかりやすいとは,どういうことなのかを具体的に検討した上で評価を行います。 ★第1点は,例外のみ規定されている条文に,原則を追加するという試みについて, ★改正案473条(弁済)を例にとって,わかりやすさと正確性のトレードオフについて検討します。■ ★第2点は,判例法理を明文化する試みについて, ★改正案3条の2(意思能力), ★改正案93条2項(心裡留保の「第三者効」)について検討します。■ ★第3点は,問題が生じている部分を削除することに関連して,裁判官に対して明確な判断基準を示すことの重要性について,改正案420条を例にとって検討します。■ ★改正案420条は,現行法420条1項後段を削除しただけで,解釈基準となる規定を置かなかったため,その解釈をめぐって,法案の成立以前からすでに三つの説が対立しています。■ ★契約自由・私的自治に照らして,従来どおり,増額も減額もできないとするもの(加藤雅信説)。■ ★立法の経緯を考慮して,減額だけが可能であり,増額ができるわけでないとするもの(潮見説)。■ ★増減について明文の規定がないのだから,賠償額の予定を賠償額の最低限度の定めと認定すれば,増額も可能となるとするもの(浜辺説を拡張した説)。 ■このように考えると,国民一般にとってわかりやすくするということが以下に多義的であり,かつ,困難な問題であるかを理解することができると思います。 ■これらの点について,以下で,詳しく検討します。