LegalInference2016
13/34 事実とルールとの相互関係

【テロップ】
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【ノート】
★アイラック(IRAC)は,弁論や論文の作成においては,その順序で書くのがわかりやすいのですが,実際の作業においては,I(争点となる事実)の発見とR(事実に適用されるルール)の発見とは,「行きつ,戻りつ」を繰り返しながら,同時に発見されます。■ なぜなら,ルールが適用される事実を発見するためには,ルール1の構成要素である要件があるかどうかという観点から事実を眺めることによって,重要な事実(事実1,事実2)が浮かびあがってきます。■ ★逆に,重要な事実2が明らかになると,今度は,それに適用されるべき新しいルール2が浮かび上がってきます。■ このように,I(争点の発見)のためには,R(ルールの発見)が重要な役割を果たしていますし,R(ルールの発見)には,適用されるべき事実が明確となっている必要があるのですから,両者を切り離して考えることはできないのです。■