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16/34 トゥールミン図式(1/3)原型

【テロップ】
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【ノート】
★トゥールミン図式の原型は,演繹推論としての三段論法を図式化したものです。■ トゥールミンの図式の原型には,議論をする場合の心構えとして,以下の三つの点を明らかにすべきことが明確に示されています。■ 第1に,議論を始める場合には,(Data:根拠)を示して,現状には問題があることを示さなければなりません。言いたいことだけをいっても,事実に基づかない主張では,聞き流されるだけでしょう。■ 第2に,データから生じている問題を解決するためには,どうすべきなのか,自分の言いたいこと(Claim:主張)を明確に示すことが必要です。結論が示されないのでは,議論になりません。■ 第3に,データから提起される問題から,結論としての主張が導かれるのは,なぜなのか,相手方が一応なりとも納得できるような理由(Warrant:推論保証,すなわち,論拠)を示すべきです。■ 以上の三つの要素が揃ってこそ,建設的な議論が可能となるのです[トゥールミン・議論の技法(2011)147頁]。■