LegalInference2016
18/34 トゥールミン図式(3/3)法的議論の図式

【テロップ】
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【ノート】
★トゥールミン図式を法的議論に応用してみると,事実に基づいた主張の論拠(Warrant)と反論(反対事実の証明)とを融合する方法として,裏づけ(Backing)をうまく利用する方法が見えてきます。■ トゥールミン図式を見て不思議に思うのは,論拠には,それを強化する裏付け(Backing)があるのに,反論(反対事実の証明)には,その裏付けが用意されていないことです。■ そこで,私は,反論にも裏付けを与える図式を考えてみることにしました。■ そして,法律の条文に即して考えると,反論(反対事実の証明)は,本文の但し書きにあたる部分であるため,本文と但し書きをひとつにまとめる原理を示すと,それが,当事者双方が納得して紛争を解決するための共通の裏付け(Backing)であることに気づきました。■ したがって,私は,トゥールミン図式を少し変形して,交渉を通じて当事者が合意(和解)に達するための議論の図式(トゥールミン図式の応用型)として示すことにしています。■