LegalInference2016
3/34 Ⅰ 法的推論の前提

【テロップ】
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【ノート】
第1部では,法的推論の前提として,1. 法の意味と 2. 法的ルールの基本形について考えます。■ ★第1の 「法の意味」については,具体的には,■ ★(1) 法とは何か?■ ★(2) 法の機能とは何か❓■ ★(3) 紛争解決のプロセスはどのようなものか? について考えます。■ ★第2の 「法的ルールの基本形」については,法的ルールのほとんどが,■ ★「要件(すなわち,要件要素1∧要件要素2∧…∧要件要素n)ならば,その結果として,法律効果が生じる」という形式をとります。■ ★例えば,民法709条を簡略化して表現すると,■ 被告に過失があり,それによって,原告に損害が生じる という要件が満たされるならば,■ 被告は,原告に対して損害賠償責任を負う という法律効果が生じるということになります。■ そこで,これまでは,法的推論とは,つぎに述べるように,「判決三段論法」という演繹推論に従って行われていると考えられてきました。■ このような法的推論に関する具体的な問題については,第2部以下で詳しく検討します。■