01Orientation
2/37 債権総論2(決済の法的分析)第1回 オリエンテーション

【テロップ】
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【ノート】
債権総論2の第1回目の講義は,オリエンテーションです。 ■第1回は,債権総論1の復習と,債権総論2では,どのような項目を扱うのかを説明します。 債権総論1の復習項目は以下の二つです。■ 第1に,法律家の思考方法としてのアイラック(IRAC)と議論の方法としてトゥールミンの議論の図式を復習します。■ 第2に,基本と応用の関係について,基本は最先端の最も難しい問題に挑戦してこそマスターできるのだということを復習します。 ■このことは,民法(債権関係)改正案の混乱した難解な条文を理解して初めて,現行民法の体系のすばらしさを発見できるようになるのと同じです。■ ■次のテーマである,債権法総論2では,どのような項目を扱うのかについて説明します。■ 債権総論2では,債権の移転と債権の消滅という二つのテーマを扱います。■ 具体的には,第1に,債務者の現金による弁済について扱います。改正法案に第三者弁済に先立つ弁済の一般規定ができたのでその説明をします。■ 第2に,現在,もっとも広く利用されている振込みによる決済の仕組みについて説明します。 ■なお,郵便局では,振込みを現金による場合に限定し,現金以外の資金移動を郵便振替えといいますが,銀行では,現金による振込みも,口座間の預金債権の移転も振込みといっています。■ 第3に,現在,広く行われている電子マネーによる決済について説明します。■ 第4に,クレジットカードによる決済について,チャージバックを含めてその仕組みを説明します。■ ■このように見てくると,債権の移動(債権譲渡と債務引受)と債権の消滅(弁済・相殺等)とが組み合わされて,「決済」として統合されていく現状を理解することができるようになります。 ■つまり,債権総論2とは,一言でいえば,「決済の法的分析」であると,私は考えています。