03Assignment2
16/35 債権譲渡の対抗要件(3/6)債権譲渡と差押えとの競合

【テロップ】
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【ノート】
債権譲渡と債権差押えとが競合した場合に,どちらが優先するかは,債権譲渡通知の到達と,差押え命令の到達とで,どちらが先に到達したかで決まります。■ この問題に関するリーディング・ケースは,最高裁第一小法廷昭和49年3月7日判決▲民事判例集28巻2号174頁です。 ■最高裁昭和49年判決は,以下のように判示しています。■ 債権譲渡の譲受人相互の間の優劣は,通知又は承諾に付された▲確定日付の先後によって定めるべきではなく,確定日付のある通知が債務者に到達した日時又は確定日付のある債務者の承諾の日時の先後によって決すべきであり,また,確定日付は通知又は承諾そのものにつき必要である。 ■この判決については,以下の二つの点について,疑問が生じています。■ 第一に,確定日付の先後ではなく,なぜ,到達の先後なのでしょうか?■ これでは,証書に確定日付を要求した意味がなくなってしまいます。 ■なぜなら,到達の日時は,確定日付によって確定されないため,いくらでもごまかせるからです。■ したがって,到達時を基準にするのであれば,配達証明郵便のような確実な証明手段を要求すべきではないかとの批判が生じています。■ ■第二に,最高裁判決については, 確定日付を公的文書に頼っているのもおかしいとの疑問が生じています。 ■なぜなら,郵便局は民営化されて,株式会社に変容したのであり, ■郵便局に限らず,銀行の振込記録等の確実な到達証明こそが活用されるべきだからです。 ■もっとも,訴訟実務は,最高裁の判決によって動いていますので,社会生活上は,これに従わざるをえませんが,民法施行法第5条の抜本的な改正が必要だと,私は考えています。