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19/25 最二判平8・4・26 民集50巻5号1267頁(7/10) 最高裁の判決理由(4/4)

【テロップ】
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【ノート】
最高裁平成8年判決の続きです。■ そうすると,右と異なる原審の判断には,法令の解釈適用を誤った違法があり,右違法が判決の結論に影響を及ぼすことは明らかであるから,■ その趣旨をいう論旨〔上告理由〕は理由があり,原判決は破棄を免れない。■ そして,以上に判示したところによれば,Xの本件請求は理由がないから,右請求を認容した第一審判決を取消し,これを棄却すべきものである。(破棄自判:第1審判決取消し,Xの請求棄却)■ ■この結論は,ご振込み人にとって厳しく,銀行に有利な判断です。 ■最高裁8年判決は,その後の振込み判決に決定的な影響を及ぼすことになりますが,公平な判断というには,余りにも銀行に有利な判決です。 ■そこで,平成8年判決を下した裁判官が,その後,どのような進路を取ったかを調べてみました。その結果は,平成8年判決において,それぞれの裁判官が,公平な判断を下したかどうか,疑いが生じるものでした。■ 裁判長裁判官の河合伸一は,京大法学部卒で,司法試験合格後,判事補,弁護士を経て,最高裁判事となって,この判決を下しますが,その後,わが国でもっとも大きな弁護士事務所の一つであるアンダーソン・毛利・友常法律事務所へと天下りをしています。■ 裁判官の大西勝也は,東大法学部卒で,司法試験合格後,判事を勤め,最高裁事務局長を経て,最高裁判事となり,本判決を下した後,三井住友銀行,三井住友フィナンシャルグループ監査役へと天下りしています。■ 裁判官の根岸重治は,東大法学部卒で,司法試験合格後,検事となり,東京高検検事長を勤めた後,弁護士を経由して,最高裁判事となり,本判決を下した後,セントラル硝子株式会社社外監査役へと天下りしています。■ 裁判官の福田博は,東大法学部卒で,外交官となり,司法試験を経ることなく,最高裁判事となり,その後,弁護士登録して,大手弁護士事務所である西村あさひ法律事務所に入っています。 ■このように,平成8年判決を下した裁判官の多くが,銀行の顧問弁護をしている最大手の弁護士事務所や,銀行そのものに天下りしており,判決の公平性に疑念を生じさせています。 ■わが国の公務員として最高の給与を受け,恩給,年金も充実しているにもかかわらず,さらに天下りをすることは,最高裁判所の裁判官として晩節をけがすものであり,天下りをすべきではないと,私は考えています。