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4/25 「第三者のためにする契約」の効用わが国の学説・判例の混迷

【テロップ】
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【ノート】
「ご振込」についても「第三者のためにする契約」からのアプローチが不在です。■ 先に述べたように,「振込契約」に関する判例解釈の混乱が原因となって,「ご振込」事件に関して,最高裁は「原因関係がなくても振込は成立し,かつ,有効である」という「珍説」を採用するに至っています。■ すなわち,最高裁▲第二小法廷▲平成8年4月26日▲判決▲民事判例集50巻5号1267頁は,「振込みの原因となる法律関係が存在しない場合であっても,受取人と銀行との間に,振込金額相当の普通預金契約が成立する。」と判示しています。 ■この意味は,ご振込みでも,ご振込みの受取人は,有効な預金債権を取得すると考えられています。■ このため,反社会的集団による「振り込め詐欺」に対しても,「原因関係がなくても振込は有効」であるという判例法理がアシカセとなって,適切な対処ができないという混迷状態が続いています。■ そこで,「第三者のためにする契約」について,原点に立ち返って基礎的研究を行い,その効用を再評価をすることが必要となっているのです。