06StipulationAutrui
25/95 第三者のためにする契約民法539条の理解(3/6)

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
民法539条の特色は,「第三者のためにする契約に基づく抗弁」をもってダクヤクシャが受益者に対抗できることですが,この場合の抗弁とは何を意味するのでしょうか?■ この抗弁とは,契約そのもの(補償関係)から生じた抗弁を意味すると一般に考えられていますが,それだけでなく,原因関係(対価関係)から生じた不成立・無効の抗弁,同時履行の抗弁,消滅の抗弁等の すべての抗弁が含まれると解すべきだと,私は考えています。■ なぜなら,いったん受益者に直接請求を認めた上で,ダクヤクシャの不当利得返還請求へと逃避するのではなく,不当利得を未然に防止すべきだと考えるからです。■ このような 原因関係に関する抗弁をもって,ダクヤクシャが受益者に対抗できるということは,2つの意味を持つことになります。 第1に,「第三者のためにする契約」においては,「原因(対価関係)」は,フランス法や旧民法とは異なり,契約の効力に影響を及ぼしませんが,ダクヤクシャは履行拒絶の抗弁権を有することになります。■ 第2に,このことによって,原則として抗弁の対抗を認めない「更改契約」と,原則としてダクヤクシャによる抗弁の対抗を認める「第三者のためにする契約」との違いが明確となります。■