06StipulationAutrui
26/95 第三者のためにする契約民法539条の理解(4/6)

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
第三者のためにする契約においては,ダクヤクシャは,常に抗弁をもって対抗できるのでしょうか? ■すなわち,ダクヤクシャが援用する抗弁は,どんな抗弁でもよいのでしょうか?■ 大審院▲昭和9年5月25日判決▲民事判例集▲13巻829頁は,抗弁が対抗できない場合もあることを述べています。■ コウ(要約者)が銀行▲乙(ダクヤクシャ)と通謀し,コウから丙(受益者)に支払うべき金額を丙の預金中に受入れたる旨を,丙に対し虚偽の通知を なしたる場合においては,丙の善意なる限り,乙銀行は該金額を丙に払戻すべき義務あるものとす。■ この事件について,原審(控訴院)判決は,民法539条に従って,ダクヤクシャは,以下のように,どんな抗弁でも対抗できると判示していました。■ 丙〔第三者〕のためにする預金契約が,その契約上,当事者が相通じてなしたる 虚偽の意思表示による無効のものなりと言うがごとき,契約自体にキインする抗弁は,たとえ,その契約の利益を受くべき丙が 善意なるときと,いえども,債務者たる乙▲銀行は,これをもって丙に対抗し得べきことは,民法第539条の規定により疑いなき所にして,同法第94条第2項は適用の余地なきものと,解せざるべからず。■