06StipulationAutrui
39/95 債務引受の根拠規定は存在しないのか?旧民法財産編第496条の価値(1/4)

【テロップ】
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【ノート】
債務引受に関する旧民法の全体像が明らかになったので,いよいよ,条文を読んでみることにしましょう。■ 旧民法▲財産編▲第496条は,以下のように規定していました。■ 債務者の交替に因る更改は,あるいは,旧債務者より新債務者になせる嘱託〔デレガッション〕により,あるいは,旧債務者の承諾なくして新債務者の随意の干渉〔リンタルバンション・スポンタネ〕によりて行なわる。■ 嘱託には完全のもの有り,不完全のもの有り。■ 第三者の随意の干渉〔ランタルバンション・スポンタネ・ダン・ティエール〕は下に記載するごとく,ジョ約〔ノバッション・パール・エクスプロミッション〕又は,補約〔サンプル・アドプロミッション〕をなす。■ この規定は,ボワソナードが,フランス民法典1274条(現行民法514条本文に同じ)を参考にしつつも,フランスの学説・判例によって発展した債務引受けの制度(免責的債務引受け,併存的債務引受け)を明文化した貴重な条文です。 ■当時としては,余りに先進的に過ぎて,現行民法の起草者の理解を超えるものだったのですが,現在となっては,明確な規定であり,債務引受の全貌を明らかにした,優れた条文であると評価することができます。