06StipulationAutrui
51/95 賃貸人の直接訴権の第三者効

【テロップ】
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【ノート】
民法613条の直接訴権は,民法314条と組み合わせることによって,強力な権利を不動産賃貸人に与えることになっています。このことを確認しておくことにしましょう。 民法613条に基づく賃貸人の転借人に対する直接の権利(直接訴権)の効力は,以下のようにまとめることができます。■ 民法613条の直接訴権は,賃貸人(A)が受益の意思表示をした時点で効力を生じ(民法537条参照),賃貸人(B)の転借人(C)に対する債権がサキドリ特権とともに,賃貸人に移転します(民法314条)。■ この効力は,賃借人に対する権利を保持したまま(民法613条2項),しかも,テンプ命令と同様,移転的効力を生じるので,賃借人の他の債権者(D)の差押えに優先します。■ さらに,直接訴権は,民法314条のサキドリ特権によって,転借人の債権者(E)にも優先します。 ■以上によって,民法613条の直接訴権は,民法314条と組み合わせることによって,不動産賃貸人に非常に強力な権利を与えていることを確認できたことと思います。■