06StipulationAutrui
64/95 電信送金契約に関する判例の検討最一判昭43・12・5民集22巻13号2876頁の批評(2/5)

【テロップ】
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【ノート】
確かに,最高裁昭和43年判決は,大審院大正11年判決の踏襲ですが,銀行の立場は正反対でした。すなわち,大審院大正11年判決の場合は,銀行の方が第三者のためにする契約であると主張して,敗訴した事件でした。■ 大審院大正11年判決(大審院大正11年9月29日民事判例集1巻557頁)の事案では,銀行が,電信送金された金員の払戻し債権を受働債権とし,銀行取引上の債権を自働債権としてソウサイを行い,電信送金の受取人の譲受人からの払戻し請求を拒絶していたのです。■ この事案においては,ソウサイを実現するため,銀行の方が,「電信送金契約は第三者のためにする契約である」と主張していました。■ つまり,大審院大正11年判決と最高裁昭和43年判決と比較すると,銀行の立場は逆転していたのです。■