06StipulationAutrui
72/95 振込契約は第三者のためにする契約か? (2/4)

【テロップ】
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【ノート】
以上に検討したように,判例は,振込み契約を「第三者のためにする契約」であるとしているのに対して, 一部の学説は,この判例(大審院▲昭和9年5月25日判決▲民事判例集13巻829頁)は,第三者のためにする契約を否定したものと解しています。■ 例えば,幾代トオル・判例批評「預金契約と虚偽表示」『銀行取引判例百選』(1966)第19事件(45頁)は,上記判決の第三者のためにする契約であるとの箇所を省略した上で, 大審院は,「銀行は金庫なりという譬喩を用いて、コウ・銀行間の振込行為は第三者のためにする契約ではないと断じ」ています。 ■これが,振込み契約に関する学説の悲劇の始まりとなったのです。■