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18/39 他人物の引渡による弁済(3/4)物の返還請求に対する留置権の抗弁

【テロップ】
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【ノート】
民法475条の意味について,現在の学説は,リュウチ権との関係について,ほとんど触れていません。 しかし,現民法の立法理由書を読んでみると,リュウチ権を認めた規定であることが分かります。■ 民法475条は,弁済には,原則として,目的物に関して処分権限が必要であることを前提しています(旧民法財産編455条2項,3項参照)。■ その上で,処分権限のある者から物の引渡しを受けるまでは,債権者には,最初に引き渡された物を留置する権利が与えられているのです。■ 民法476条についても,制限行為能力者による法律行為に基づいて物が引き渡された後に,その法律行為が取り消された場合に は,有効な弁済を受けるまでは,債権者には,最初に引き渡された物を留置する権利が与えられているのです。■ つまり,これらの場合,現行民法の立法者は,民法295条以下の一連の条文以外に,債権者にリュウチ権を与えてその保護を図っていることが分かります。