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2/39 弁済と履行の意味

【テロップ】
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【ノート】
弁済について検討するに際して,最初に,「弁済と履行との関係」について触れておきます。■ 日常用語では,「弁済」という用語は「金銭の支払」の意味でしか使いませんが,法律用語としては,「弁済」と「履行」とは同義です。■ たとえば,金銭の支払い(引渡し)の場合とは異なり,「物の引渡し」の場合には,通常は,債務の「履行」という用語を用いますが,厳密な法律用語としては,これも,債務の「弁済」ということができます。■ それでは,民法は,条文上では,弁済と履行の用語法をどのように区別しているのでしょうか?■ 民法の用語法としても,「債務」という用語の後には,「債務の弁済」(民法359条)とか,「債務の履行」(民法108条)とかの例があるように,「弁済」も「履行」もどちらも同じように使われています。■ これに対して,「債権」という用語の後には,「債権の弁済を受ける」(295条),「債権の弁済に充当する」(295条),「債権の弁済期(366条)」というように,「履行」ではなく,必ず,「弁済」という用語が使われています。 ■つまり,理論的には,「弁済」と「履行」とは,全く同じ意味なのですが, ■民法の条文の用語法としては, ■債権という言葉の後には,「債権の弁済を受ける」,「債権の弁済期」というように,必ず,弁済という用語だけが使われ,履行という用語は,決して使われていません。 ■民法の雑学として,知っておくと,便利でしょう。