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23/39 権利外観法理民商法の中で最も重要な法原理のひとつ

【テロップ】
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【ノート】
現行民法478条(債権の準占有者に対する弁済)の見出しが,改正案によって,「受領権者としての外観を有する者に対する弁済」と改められるのをよい機会としt,民商法の中で最も重要な法原理のひとつである「権利外観法理」について,知識を再確認しておくことにしましょう。■ 権利外観法理の意味は,以下の通りです。■ 権利外観法理とは,真の権利者が過失で真実と異なる外観を作出した場合,その外観を信頼した第三者を保護するために外観通りの効果を認める理論のことをいいます。■ 権利外観法理のヨウケンと効果は,以下の通りです。■ 第三者が信じた外観どおりの効果が認められるためには,第1に,真の権利者にキセキ事由があり,第2に,第三者が善意かつ無過失であることが必要です。 ■以下のヨウケンが満たされると,取引に入った善意かつ無過失の第三者を保護するために,権限を欠く者がした行為について,概観どおりの効果が与えられます。■ 権利外観法理を具体的に実現している条文には,以下のものがあります。■ 民法93条の心裡留保,▲94条の虚偽表示,▲109条以下のヒョウケン代理,ここで問題にしている民法478条の準占有者に対する弁済がその典型例です。 ■民法478条の条文の見出しが,改正案では,「受領権者としての外観を有する者に対する弁済」と改められることによって,権利外観法理を具体化した条文であることが分かりやすくなります。