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25/39 表見代理の3類型(1/3)

【テロップ】
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【ノート】
権利外観法理は,民法総則のほとんど全ての規定を簡単に説明できるほどに重要な規定であり,その法理を,立証責任の観点から分類する方法を身につけておくと,訴訟実務についても,理解が容易になります。 ■そこで,権利外観法理を立証責任の観点から3分類する方法をマスターすることにしましょう。 最初は,第1の類型,すなわち,真の権利者 立証型です。■ 第1の類型の典型例は,民法109条(代理権授与の表示による表見代理)です。 ■民法109条は,以下のように規定しています。■ 民法109条■第三者に対して他人に代理権を与えた旨を表示した者は,その代理権の範囲内においてその他人が第三者との間でした行為について,その責任を負う。■ ただし,第三者が,その他人が代理権を与えられていないことを知り,又は過失によって知らなかったときは,この限りでない。■ 第1の類型に属するものとしては,民法93条,民法480条があり,全く同じ条文構造を採用しています。 ■これらは,実体法上の原則・例外と立証責任上の原則・例外とが逆となっているので,注意を要します。 ■なぜなら,権利外観法理の重要なヨウケンは,保護されるべき取引の相手方が「善意かつ無過失」であることなのですが,真の権利者の過失が大きいときは,取引の相手方をより強く保護するため,真の権利者の方で,取引の相手方の「悪意又は有過失」を立証しなければならないとしているからです。