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29/39 民法478条の立法理由

【テロップ】
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【ノート】
民法478条の旧条文は, ■「債権の準占有者になしたる弁済は,弁済者の善意なりしときに限り,その効力を有す」と規定していました。 ■その立法理由は,立法理由書によると,以下のように記述されています。■ 本条は,既成法典財産編第457条第1項の字句を修正したるに過ぎず。■ しかして,同条第二項の規定は,第一項の説明に止まるのみならず, ■債権の占有者を限定するの結果は,狭きに失するおそれあるにより ■本案は,これを削除し,広く債権の準占有者になしたる善意の弁済をもって, ■総て有効となせり。■ 上述の立法理由書に出てくる,旧民法財産編457条は,以下のように規定していました。 ■旧民法▲財産編▲第457条▲第1項■真の債権者にあらざるも、債権を占有せる者になしたる弁済は,債務者の善意に出でたるときは有効なり。■ 旧民法▲財産編▲第457条▲第2項■表見なる相続人,その他の包括承継人、記名債権の表見なる譲受人及び無記名証券の占有者は,これを債権の占有者とみなす。 ■確かに,民法の立法理由は,簡潔をむねとしているのですが,具体例を例示するのは,国民にとって分かりやすいという利点を有しています。 ■したがって,旧民法▲財産編▲第457条▲第2項の法律上の推定規定は,具体例を変更することはありうるとしても,現行民法に取り込むのが有用であり,削除するまでのことはなかったように思われます。