07Payment1
34/39 民法478条に関する判例(4/5)総合口座取引における相殺

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
民法478条に関する代表的な判例紹介の続きです。■ ■銀行の総合口座における預金担保貸付とソウサイは,厳密には,預金債権に対する担保権の設定と,貸金の返済が滞った場合の▲貸金債権と預金債権とのソウサイ契約という一連の契約の締結に関するヒョウケン代理の問題です。 ■それにもかかわらず,最高裁は,以下のように,民法110条の適用ではなく,銀行にとって立証責任が軽減される民法478条の類推適用を認めています。■ 最高裁▲昭和63年10月13日判決▲判例時報1295号57頁は,以下のように判示しています。■ 銀行総合口座取引において、銀行が権限を有すると称する者からの普通預金払戻し請求に応じて貸越しをするにつき銀行として尽くすべき相当の注意を用いたときは、民法478条の類推適用により、銀行は、右貸越しによって生じた貸金債権を自働債権とする定期預金債権とのソウサイをもって真実の預金者に対抗することができる。■ ■最高裁が、預金担保貸付を、あえて、弁済と同様に扱った理由は、ヒョウケン代理と考えると立証責任が銀行にあり、銀行を保護することが困難となるため、立証責任が預金者にある民法旧478条を類推したものと考えられます。■ ■しかし、さきに述べたように,現行民法は、現代語化にともない,民法478条の立証責任が民法110条と同じとなったため、このような無理な類推は、現在では,無意味となっています。