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17/23 弁済者による指定弁済充当

【テロップ】
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【ノート】
弁済の充当の意味の概略を説明したので,次に,具体的な充当の順序について学ぶことにします。 ■充当の順位について,民法の条文は,順序良く規定されていません。 ■それが,弁済の充当の順序を理解する上で,障害となっています。 そこで最初に,弁済充当の優先順位を一瞥しておきましょう。 ■その上で,民法の条文を順に見ていくことにし,最後に,もう一度,弁済の充当の優先順位をまとめることにします。 ■弁済の充当の順序は,以下の通りです。 ■第1は,債権者と債務者の双方が弁済の充当について合意する場合です。当然のことなので,現行民法には,規定がありませんが,民法(債権関係)改正案では,明文の規定(改正案第491条の2(合意による弁済の充当))が用意されることになっています。 ■第2は,合意による弁済の充当がない場合であって,元本,利息及び費用を支払うべき場合の充当であり,民法491条が適用され,費用,利息,元本の順に充当されます。 ■第3は,利息,費用の弁済の必要がない場合であり,その場合には,弁済者が弁済充当の指定をすることができます。弁済者が充当の指定をしない場合の処理を含めて,民法488条(弁済の充当の指定)が適用されます。 ■第4は,いずれの指定もない場合で,民法489条(法定充当)の規定が適用されます。 ■弁済充当の概略を説明したので,条文をひとつずつ確認していきます。■ 民法488条(弁済の充当の指定)は,以下のように規定しています。■ 民法488条▲第1項■債務者が同一の債権者に対して同種の給付を目的とする数個の債務を負担する場合において,弁済として提供した給付がすべての債務を消滅させるのに足りないときは,弁済をする者は,給付の時に,その弁済を充当すべき債務を指定することができる。■ 民法488条▲第2項■弁済をする者が前項の規定による指定をしないときは,弁済を受領する者は,その受領の時に,その弁済を充当すべき債務を指定することができる。ただし,弁済をする者がその充当に対して直ちに異議を述べたときは,この限りでない。■ 民法488条▲第3項■ゼン2項の場合における弁済の充当の指定は,相手方に対する意思表示によってする。