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20/23 弁済の充当に関する比較法

【テロップ】
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【ノート】
弁済の充当に関するわが国の民法は,条文の順序が適用の順序と異なっているため,理解が困難となっています。 ■この点,国際的な仲裁等で利用されている国際商事契約原則(ユニドロワ契約原則)を参照してみると,条文の順序と弁済の充当の順序が一致しているため,理解が深まると思います。 ユニドロワ国際商事契約原則 第6点1点12条(支払いの充当) は,以下のように規定しています。■ (1)項■同一の債権者に対して複数の金銭債務を負う債務者は、支払時に、その支払いが充当されるべき債務を指定することができる。ただし、この支払いによって、まず、諸費用に、次に、利息に、最後に元本に充当される。■ (2)項■債務者が前項の指定をしない場合には、債権者は、債務の弁済期が到来しており、かつ、争いがないものであるときは、支払いの後の相当な期間内に、債務者に対して、支払いが充当される債務を指定することができる。■ (3)項■前2項の充当が存在しない場合には、支払いは、以下の基準のひとつを満たす債務であって、かつ、以下に示された順序の債務から充当される。■ (a)号 ▲支払期の到来した債務、または、最初に支払期が到来する債務■ (b)号 ▲債権者が最小の担保しか有しない債務■ (c)号 ▲債務者にとって最も負担の大きい債務 ■ (d)号 ▲最初に発生した債務■ 前記の基準のいずれをも満たさない場合には、支払いは、すべての債務に、比例的に充当される。