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18/21 相殺の担保的機能(7/7)民法(債権関係)改正←図2,図3

【テロップ】
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【ノート】
★民法511条(支払の差止めを受けた債権をジュドウ債権とするソウサイの禁止)は,以下のように規定しています。■ ★支払の差止めを受けた第三債務者は,その後に取得した債権によるソウサイをもって差押債権者に対抗することができない。 ■この条文を反対解釈すると,ジュドウ債権が差押を受けた場合でも,ソウサイ権者がそれ以前に自働債権を取得している場合には,ソウサイをもって,差押え債権者に対抗できることになります。 ■これが,無制限説なのですが,民法511条によって,差押え後に取得した自働債権によっては,ソウサイはできないことになります。 ■しかし,民法511条の背景にある考え方というのは,自働債権とジュドウ債権の間に密接な関係がある債権については,同時履行・同時消滅という合理的期待を保護する,特に,差押より前に取得した自働債権とジュドウ債権とをソウサイによって消滅させることを認める規定であり,その理由は,差押え前に自働債権を取得している場合には,自働債権とジュドウ債権との間の牽連性を推定するものであり,したがって,差押え後に取得した債権であっても,それが,ジュドウ債権と密接な関係がある場合には,差押えに対抗できると解釈することが可能であると思われます。 ■民法(債権関係)改正案が,現行民法511条改正に際して,たとえ,差押え後に取得した債権であっても,以下に述べる▲一定の場合には,ソウサイの担保的効力を認めたのは,最高裁平成24年判決を踏まえたものであり,以上のような考え方に基づいていると思われます。■ ★改正案511条(差押えを受けた債権をジュドウ債権とするソウサイの禁止)は,以下のように規定しています。■ ★改正案▲第511条▲第1項■差押えを受けた債権の第三債務者は,差押え後に取得した債権によるソウサイをもって差押債権者に対抗することはできないが,差押え前に取得した債権によるソウサイをもって対抗することができる。■ ★改正案▲第511条▲第2項■前項の規定にかかわらず,差押え後に取得した債権が差押え前の原因に基づいて生じたものであるときは,その第三債務者は,その債権によるソウサイをもって差押債権者に対抗することができる。 ■ただし,第三債務者が差押え後に他人の債権を取得したときは,この限りでない。