12SetOff3
12/25 三者間相殺(6/6)B→C→A型(Aが相殺権者) →まとめ

【テロップ】
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【ノート】
実質的な三者間ソウサイの第3類型,すなわち,錯誤弁済ソウサイ型の紹介です。■ ★民法479条(受領する権限のない者に対する弁済)は,以下のように規定しています。■ ★前条〔すなわち,民法478条(準占有者への弁済)〕の場合を除き,■ ★弁済を受領する権限を有しない者〔D〕に対して した弁済は,■ ★債権者がこれによって利益を受けた限度においてのみ,その効力を有する。 ■この条文には,ソウサイという用語は含まれていませんが,実質的には,錯誤弁済を受領した者によるソウサイに該当するので,図解によって説明します。■ ★債権者(G)は,■ ★債務者(S)に対して債権を有しています。■ ★この債権をアルファ債権と呼ぶことにします。■ ★ところが,債務者(S)が,第三者(D)を債権者と誤認し,■ ★錯誤によって(D)に弁済をしたとします。 ★その場合,その弁済は無効なので,債務者Sは,第三者Dに対して,不当利得に基づいて返還を請求できます。 ■これが,ベータ債権です。 ■DがSの請求に応じて弁済額を返還すれば,それで問題は終わりですが, ■Dが弁済額を真の債権者に引き渡すなど,(G)が弁済を受けたのと同じ状況が生じたとします。■ ■この場合,民法479条は,弁済は有効であるとして,ベータ債権とアルファ債権の同時消滅を規定しているのですが,このことを,理論的には, ★Dは,アルファ債権を自働債権,ベータ債権をジュドウ債権としてソウサイすることができると考えることができます。 ■これが,三者間ソウサイの第3類型の典型例となります。 ■三者間ソウサイの第3類型は,第1の 保証人によるソウサイ型は,ソウサイという用語が使われているけれども,実質的には二者間ソウサイの第三者による援用であったし,第2の錯誤弁済のソウサイ型も,ソウサイという用語が使われていないなど,完全な三者間ソウサイとはいえないかもしれません。 ■三者間ソウサイにおける第3類型は,ソウサイ権者は,債務を負うだけで,自らの固有の権利を有していないので,ソウサイができるのは,必然的に非常に限定された場合に限られるのです。 ■しかし,三者間ソウサイについては,理論的には,以上のように,3つの類型が考えられるのであり,それらの全ての類型について,条文のあてはめを経験することは,解釈学の技術を向上させる点では,重要な意味を有すると,私は考えています。