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5/25 三者間相殺(1/6)C→A→B型(Aが相殺権者)→まとめ

【テロップ】
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【ノート】
三者間ソウサイの三類型を概観したので,それぞれの類型ごとに条文との対応を重視しながら,説明を続けます。 ■第一類型は,債権譲渡の抗弁型です。 ■民法468条2項がその典型例です。■ ★民法468条2項は,以下のように規定しています。■ ★〔債権の〕譲渡人が譲渡の通知をしたにとどまるときは,■ ★債務者は,その通知を受けるまでに譲渡人に対して生じた事由〔ソウサイを含む〕をもって■ ★譲受人に対抗することができる。 ■債務者の抗弁がソウサイの抗弁である場合について,図解しましょう。 ★G2は, ★ドイツ語のグロイビガーの頭文字をとったもので,ここでは,債権の譲り受け人です。■ ★Sは, ★ドイツ語のシュルトナーの頭文字をとったものです。■ ★G1は,同じく債権者ですが,ここでは,G2の前主,すなわち,債権の譲渡人です。■ ★以上の前提のもとで,債権の譲受人G2が債務者Sにアルファ債権の履行を請求したとします。■ ★ここで,債務者Sが債権譲渡人G1に対して,ベータ債権を有していたとします。■ ★この場合,債務者Sは,β債権を自働債権,アルファ債権をジュドウ債権として,ソウサイをして,債権譲り受け人G1に対抗できます。■ ★その理由は,債権の譲り受け人G2が,債務者Sに履行を請求しているアルファ債権は,■ ★債権譲渡人G1が債務者Sに対して有していたアルファ債権を譲り受けたものに過ぎず, ■債権譲渡前の時点では,ソウサイ適状にあるか,ソウサイの合理的な期待があった場合なのです。 ■したがって,アルファ債権が,ベータ債権によってソウサイされても,不都合はないということになります。 ■このように,この場合の三者間ソウサイは,時間をさかのぼって考えると,二者間ソウサイの問題へと還元することができます。 ■このようにして,譲渡される前のアルファ債権を,点線で示しておくと,幾何学の問題を解くときに有効であった補助線と同様に,問題を無理なく解くことができます。 三者間ソウサイの問題は,結局のところ,どのような補助線を描くかによって,問題の解決がむつかしくも,簡単にもなるのです。 残りの三者間ソウサイの問題についても,どのような補助線を引くと,問題の解決が容易になるかを考えながら,学習を進めてください。