12SetOff3
9/25 三者間相殺(4/6)A→B→C型(Aが相殺権者) →まとめ

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
三者間ソウサイの第2類型の典型例である,連帯債務者ソウサイ型について説明します。 ■保証人が自己の債権を自働債権とし,主たる債権をジュドウ債権としてソウサイすることによって,債権者に対抗できるという基本形を先に説明しました。今回の連帯債務者のソウサイ型は,その応用です。■ ★民法436条(連帯債務者の1人によるソウサイ等)は,以下のように規定しています。■ ★民法436条▲第1項■連帯債務者の1人が債権者に対して債権を有する場合において,その連帯債務者がソウサイを援用したときは,債権は,すべての連帯債務者の利益のために消滅する。 ■以上の条文の意味について,図解します。 ★S1は,連帯債務者の一人です。■ ★G は,債権者です。■ ★S2は,もう一人の連帯債務者です。 ★S1は,G から100万円▲を借り,G がベータ債権を有しています。■ ★S2は,G から100万円▲を借り,G がガンマ債権を有しています。 ■そして,S1とS2とは,200万円▲について,連帯債務を負うことをG に対して約束しています。■ ★したがって,G は,S1に対しても,ガンマ債権について,履行を請求できます。 ■ここで,債権者G が連帯債務者の一人であるS1に対して, ■ベータ100万円▲とプラス・ガンマ100万円▲の合計200万円▲の連帯債務 全額の履行を請求したとしましょう。 ★S1は,G に対して,ベータとガンマの合計額に相当するアルファ債権を有していますので,■ ★200万円の▲アルファ債権を自働債権として,G の連帯債務 全額の200万円▲をタイトウガクでソウサイして,全ての債務を消滅させることができます。 ■しかし,よく考えてみましょう。 ■この場合のソウサイのジュドウ債権を厳密に検討してみましょう。 ★ベータは,本来のGの債権なので,厳密なジュドウ債権として,ソウサイが成り立ちます。 ■しかしガンマ債権は,G のS2に対する債権なので,ジュドウ債権は,S1に対するものではなく, ■200万円の▲自働債権のうち,ガンマ債権をジュドウ債権とするソウサイは, ★G のS2▲に対するガンマ債権をジュドウ債権とし,S1のG に対するアルファ債権を自働債権とする ■三者間ソウサイなのです。 ■これまで,民法436条は,ソウサイの絶対的効力の側面が強調され,ソウサイによって連帯債務が全て消滅すると考えられてきました。 ■しかし,以上のような考察からは,別の側面が浮かびあがってきます。 ■ベータ債権をジュドウ債権とするソウサイは債務の完全な消滅をもたらします。 ■しかし,ガンマ債権をジュドウ債権とするソウサイは,S1がS2のために行なった, ■第三者によるソウサイであるため,ガンマ債権は消滅せず,S1のS2に対する求償権を確保するために, ■弁済による代位の場合と同様に,S1の債権がS2に移転し,S2が100万円を弁済したときに初めて消滅すると考えるべきでしょう。 ■第三者によるソウサイは,第三者による弁済と同じ性質を有しているからです。