13Novation
10/16 債務者の交代による更改(民法514条)の立法理由

【テロップ】
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【ノート】
★民法514条の立法理由は,以下の通りです。■ ★まず,立法の趣旨です。■ ★本条(現行民法514条)は,既成法典▲財産編▲第496条第1項の規定に対当す。 ■つまり,民法514条の立法理由は,旧民法▲財産編▲第496条を承継したものです。 ★旧民法の規定のくわしい改正理由は以下の通りです。 ■現行民法の立法者は,旧民法の規定のうち,「嘱託」等の重要性を認識できず,これらの重要な規定を削除してしまいました。これが,現行民法に,債務引受の規定が存在しない理由です。少し難しいのですが,その理由をじっくり検討することにしましょう。■ ★旧民法▲財産編▲第496条には,嘱託〔デレガッション〕、ジョ約〔ノバッション・パール・エクスプロミッション〕,又は,補約〔サンプル・アドプロミッション〕のごとき,新熟語を用いて,学理的の説明をなせども,これ,ひとりその用なきのみならず,すこぶる法典のテイを失するものなるをもって,改めて本条のごとくしたり。■ ★立法者は,そのように述べた後,第三者の弁済の規定と調和する但書きを追加することにしています。■ ★本条のただし書き(更改前の債務者の意思に反するときはこの限りでない)は,諸国に例なき所なれども,既に弁済の規定において,これに類似の法文〔民法474条2項〕を設けたるにより,更改の場合にもまた,これを置きて,二者の権衡を保たんことを欲したり。 ■現行民法の立法者が,理解できなかった「嘱託」とか,「ジョ約」とか,「補約」とかは,どのような意味だったのでしょうか。 ■もしも,この点を理解できるようになると,皆さんは,現行民法の立法者のレベルを超えることになります。 ■面白いので,つぎに,この点を解明することにしましょう。