13Novation
13/16 旧民法財産編第496条の価値(3/4)

【テロップ】
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【ノート】
★旧民法▲財産編▲第496条の条文を読んだので,その特色をまとめておきましょう。■ ★当事者については,2通りの組み合わせがあります。■ ★第一は,債務者と新債務者との合意によるものであり,これを指図(デレガッション)といいます。■ ★第二は,債権者と新債務者との合意によるものであり,これを干渉(リンテルバンション)といます。■ ★旧民法▲財産編▲第496条の効果は,免責的債務引受と併存的債務引受の二つを同時に実現することにあります。■ ★まず,債務者から第三債務者に対する指図に関しては, ★完全指図(デレガッション・パルフェ)によって,免責的債務引受が実現されます。■ ★不完全指図(デレガッション・アンパルフェ)によって,併存的債務引受が実現されます。■ ★つぎに,債権者と新債務者間で行われる第三者の任意干渉に関しては, ★債務免脱による更改(ノバッション・パール・エクスプロミッション)によって,免責的債務引受が実現されます。■ ★単純保証(サンプル・アドプロミッション)によって,併存的債務引受が実現されます。 ■このようにして,旧民法▲財産編▲第496条によれば,当事者が債権者と新債務者との間の契約によっても,また,債務者と第三債務者との契約によっても,いずれの場合においても,免責的債務引受も,また,並存的債務引受も実現できるようになっていたのです。■ ■したがって,現行民法の立法者が,旧民法▲財産編▲第496条を削除したのは,残念なことだったといわなければなりません。 ■ところで,2015年3月31日に国会に提出された民法(債権関係)改正案は,その第470条から472条の4という6か条において,債務引受の規定を新設することにしています。 ■この改正案については,後にその概要を紹介しますが,旧民法の規定とほとんど同じであり,ボワソナードの努力が130年ぶりに,やっと実現されることになりそうです。