14Fusion
9/15 混同による消滅の例外?

【テロップ】
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【ノート】
混同については,債権と債務の混同による消滅のほか,物権にも似たような規定があります。 ■民法179条(混同)は,以下のように規定しています。 ドウイツブツについて所有権及び他の物権がドウイツニンに帰属したときは,当該他の物権は,消滅する。ただし,その物又は当該他の物権が第三者の権利の目的であるときは,この限りでない。 ■そこで,最高裁は,所有者と賃借人とがドウイツジンブツに帰属した場合について,■ ★最高裁判所第一法廷▲昭和46年10月14日判決▲民事判例集25巻7号933頁は,以下のように判示しています。■ ★特定の土地につき所有権と賃借権とがドウイツニンに帰属するに至った場合であっても,その賃借権が対抗ヨウケンを具備したものであり,かつ,その対抗ヨウケンを具備したのちに右土地に抵当権が設定されていたときは,■ ★民法179条1項但書の準用により,賃借権は消滅しないものと解すべきであり,このことは,賃借権の対抗要件が建物保護に関する法律1条によるものであるときでも同様である。 ■最高裁は,この事件を所有権と賃借権とが混同した場合として,民法179条1項を準用していますが, ■実は,この事件は,賃貸人の地位と賃借人の地位とが混同した場合であり,民法520条を適用すべき事件であったと思われます。 ■抵当権者の利益は,民法520条の適用によっても,同じように保護されるからです。