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12/68 法学部で何を学ぶのか(1/2)一般システムと大学教育の共通点

【テロップ】
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【ノート】
これまで,明治学院大学の建学の精神に即して,法を学ぶ目標について考えてきました。  私たちは,この目標を達成するために,明治学院大学で何を,どのようにして,学ぶべきなのでしょうか?■  個人の尊厳と弱者救済の目標を実現するためには,自分を鍛えなければなりません。自分の利益を尊重するだけであれば,実は,そんなに難しいことはないのです。先例に従って,淡々と学習を進めていけば,希望する企業に就職することはできるでしょう。  しかし,その勤め先で,または,社会貢献の場で,弱者を救済できるようになるためには,それ以上の学習が必要です。特に,法律は,権力者の支配のための道具として,または,産業資本を発展させ,資本家を保護するために通説が形成されてきました。このため,弱者を保護する法理を発見し,権力者を説得するためには,通説を理解したうえで,それを超える学習が必要となります。  そこで,明治学院大学の法学部に入学した学生は,弱者を保護することができる能動的な市民となるために,どのような学習に取り組まなければならないのかを,よく考えてみる必要があるのです。  一般に,すべてのシステムは,インプット,ブラックボックス,アウトプットというプロセスから成り立っています。  大学に入学した学生も,弱者保護ができる能動的な市民として,知的能力を向上させるためには,従来の学習方法以上の学習が求められます。それが,自学・自習であり,反転授業なのです。