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60/68 契約の流れ(手動)→債権

【テロップ】
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【ノート】
契約の流れ図です。 契約の問題を分析する場合に,この順序で問題を分析すると,契約から生じる問題を過不足なく,すなわち,もれなく分析することができます。 第1は,契約が成立しているかどうか(契約の成立・不成立)のチェックです。 契約が成立していなければ,契約不成立ですので,不当利得の問題となります。契約が成立していれば,次の問題に移ります。 第2は,契約の有効・無効の問題です。契約が成立しても,初めから無効とか取消によって無効となると,契約が成立しなかったのと同様,不当利得の問題となります。 契約が有効な場合には,次の問題に移ります。 第3は,契約の効力の発生・不発生の問題です。 契約が停止条件や始期にかかっている場合には,停止条件が成就しているか,始期が到来しているかが問題となります。 停止条件が成就したり,始期が到来していれば,契約は効力が生じ,次の問題に移ります。そうでなければ,条件が成就するまで,または,始期が到来するまで,効力は発生しません。不確定の状態にあり,条件や期限の到来を待つことになります。 契約が解除条件や終期にかかっている場合には,解除条件が成就しているか,終期が到来しているかが問題となります。 解除条件が成就したり,終期が到来していれば,契約は効力を失い,契約の終了に移ります。そうでなければ,解除条件が成就するまで,または,終期が到来するまで,効力は生じたままです。不確定の状態にあり,解除条件の成就や終期の到来を待つことになります。 第4は,契約の履行がなされているかどうか,すなわち,本旨弁済があるか,債務不履行に陥っているかどうかが問題となります。 本旨弁済があれば,契約は目的を達成して終了します。 債務不履行があっても,免責事由があれば,目的不達成のまま,契約が終了します。 債務不履行があり,免責事由がなければ,債権者には,3つの救済策が与えられます。 履行強制,契約解除,損害賠償です。