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68/68 活用すべき文献
【テロップ】
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【ノート】
これで,民法の体系的理解の講義を終わります。ご清聴ありがとうございました。■ 最後に,活用すべき文献について補足いたします。■ 数時間で民法の全体を概観してみたい人には,ビデオ教材,加賀山茂『民法入門・担保法革命』信山社(2013)をお勧めします。DVDで映像を見ながら,この本を読めば,数時間で,民法の全体像と解釈の方法を知ることができます。■ 民法をじっくり勉強したい人は,まず,民法の財産法全体について,条文ごとに条文の意味,判例と学説の動向を解説している■我妻栄=有泉亨『コンメンタール民法』〔第3版〕日本評論社(2013)と,法律用語について標準的な解説をしている■金子=新堂=平井編『法律学小辞典』有斐閣(2008)を入手し,常に,このふたつを参照しながら,分野ごとの教科書をこつこつと読み進めることが必要です。どの教科書がよいかは,ネットで検索し,多くの人の評価を見て,自分で決めるのがよいと思います。 筆者の経験では,契約法全体については,私が書いたもので恐縮ですが,加賀山茂『契約法講義』日本評論社(2009)を推薦します。 債権法総論の優れた教科書としては,平井よしお『債権総論』 〔第2版〕弘文堂(1994)があります。 債務不履行について詳しく知るには,レベルが高くなりますが,平井よしお『損害賠償法の理論』東京大学出版会(1971),浜上則雄「損害賠償における「保証理論」と「部分的因果関係の理論」(1)(2・完)民商66巻4号(1972)3-33頁, 66巻5号35-65頁を読むと,理解が格段に深まります。 通説を離れて,担保法の全体を体系的に学びたいのであれば,例外のない原則を追求してやまない,加賀山茂『債権担保法講義』日本評論社(2011)を読むことをお薦めします。■ 皆様の学習の発展をお祈りしております。