Law_SetTheory
19/58 Toulmin Diagram of Art. 709, 720

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
アイラック(IRAC)のうち,議論はどのようにして行われるのでしょうか?■  法律の議論は,原告の主張に対して,被告が反論するという形式をとります。この法律の議論を参考にして,議論の構造を図式化したものが,トゥールミンの図式です。 ここでは,それをさらに法律の議論に特化した議論の図式によって先の事件についての議論を構造的に分析します。 (Data:データ)被告は,自己が所有する車を運転するに際して,脇見運転という過失によって,自転車で走行中の原告に衝突し,原告に全治3か月のおお怪我をさせるという損害を生じさせた。 (Claim: 主張)■被告は,原告に生じた損害を賠償する責任を負う。 (Warrant: 論拠)■民法709条:故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は,これによって生じた損害を賠償する責任を負う。 (Rebuttal: 反論)■被告が原告に衝突したのは,対向車が車線を越えて向かってきたため,緊急避難としてとっさにハンドルを切ったためである。したがって被告は,民法720条2項によって責任を免れる。 (Backing: 裏づけ)■民法の不法行為の体系