Law_SetTheory
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【テロップ】
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【ノート】
講義の目次です。この講義は,6章で構成されています。 ■第1章は,「法と集合論の序論」です。以下の4つの項目について論じます。 1. 法とは何か?/ 2. 法の機能は何か?/ 3. 法による解決プロセスとはどのようなものか?/ 4. 法律の条文を理解することの意味は何か? ■第2章は,「法律家の思考方法」です。以下の4つの項目について論じます。 1. アイラックとは何か?/ 2. 紛争事例(交通事故)による説明/ 3. トゥールミンによる議論の図式化/ 4. アイラックによる報告書の書き方 ■第3章は,「法体系の表現例としての『電気回路』」です。以下の2つの項目について,説明します。 1. 不法行為法の体系的表現 (1) 全体像 (2) 権利発生,発生障害要件 (3) 権利消滅要件/ 2. 法の論理式による表現 ■第4章は,「集合論の基礎」です。法解釈の方法論に必要な論理記号について,説明します。 論理と集合論(1) ∧,∨,¬ (2) ならば,(3) 含まれる (4) ノットならば (5) ならば かつ そのときに限り ■第5章は,「真の法律要件」と「見せかけの法律要件の区別」です。以下の2つの項目について論じます。 1. 民法770条(裁判上の離婚)における「真の法律要件」と「見せかけの法律要件」との区別/ 2. 「真の法律要件」と「見せかけの法律要件」との区別の集合論による図式化 ■第6章は,「最も解釈がむつかしい条文とその解釈とその立法論」です。これが,この講義の最終章であり,以下の5つの項目について論じます。 1. 民法612条が問題となる事例/2. 民法612条/ 3. トゥールミンの議論の図式による当事者の言い分の分析/ 4. 最高裁判決(最高裁昭和41年1月27日 最高裁判所民事判例集20巻1号136頁)/ 5. 判例法理を取り込んだ民法612条の改正私案 ■以上が,これから始める講義の概要です。それでは,本論を始めることにしましょう。