Law_SetTheory
26/58 Common structure of provisions of law

【テロップ】
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【ノート】
不法行為の場合には,その体系を電気回路によって視覚的に示すことができました。それでは,民法のすべての体系を電気回路によって示すことはできるでしょうか?■  民法の体系を電気回路によって示すことは不可能ではありませんが,ビルの配線図のように複雑になりすぎて,むしろ,わかりにくくなってしまいます。 しかし,民法のすべての条文は,(法律要件 ならば 法律効果)または,(法律要件要素1 かつ 法律要件要素2 かつ …法律要件要素n ならば 法律効果)という論理で書かれています。したがって,論理式を操れるようになると,個々の条文の解釈が正確にできるようになります。その上,論理式に慣れると,それをヴェン図として視覚的に表現できるので便利です。 例えば,民法709条は,論理式では,以下のように表現できます。 (故意または過失)かつ 因果関係 かつ 損害 ならば 損害賠償責任■  もっとも,不法行為の全体像を加味すると,以下のように表現できます。  (故意または過失)かつ 因果関係 かつ 損害    ノット(免責事由)かつ ノット(消滅時効)ならば 損害賠償責任■