Law_SetTheory
30/58 Logic and set theory (2/5)What is ( A ⇒ B )?

【テロップ】
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【ノート】
法律の条文は,そのほとんどが(要件 → 効果) の形式で書かれています。それでは,要件 ⇒ 効果は,集合論的にはどのような意味を持つのでしょうか?■  「雨が降ったときは,傘を持参しなければならない」というルールがあったとします。  ①■雨が降ったので,傘を持参した,とします。これは,正しいでしょうか?  ②■雨が降ったが,傘を持参しなかった,とします。これは,正しいでしょうか?  ③■雨が降らなかったので,傘を持参しなかった,とします。これは,正しいでしょうか?  ④■雨が降らなかったが,傘を持参した,とします。これは正しいでしょうか?  誤りは,②だけで,その他はすべて正しいのです。 これが,「雨が降る ならば 傘を持参する」の意味です。 つまり,AならばBは,ノット(A かつ ノットB),すなわち,「AであってBでないということはない」を意味します。 これをド・モルガンの公式によって展開すると, ノットA または B(Aでないか,Bである)となります。  上の図がそのことを示しています。直感的にはわかりにくいのですが,正しい結果です。初心者には理解できないかもしれませんね。どうでしょうか?