WhatIsLaw2015
8/31 法学部の教育目標(2/2)法的議論の能力

【テロップ】
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【ノート】
普通の学習と逆向きの学習ができるようになると,議論が楽しくなります。■ 議論の方法は,従来は,答えがひとつに決まる「三段論法」が尊重されてきましたが,現在では,硬直的な三段論法ではなく, トゥールミン図式に従った議論をし,その議論のプロセスを記録することが重視されるようになっています。■ トゥールミンの議論の図式は,何かを主張したいのであれば,必ず, データを示して主張することの重要性を明らかにしています。 ■しかも,データから主張を正当化する論拠を示すことが要求されます。■ そして,論拠が示されると,主張がほぼ正しいことが推定されます。■ しかし,この論拠は,反論によって覆される可能性があります。■ 反論された場合には,論拠と反論の裏にある原理を探りだし,どのような場合に論拠が正当化され,どのような場合に,反論が正当化されるのかを検討します。 ■トゥールミンの図式に従って議論の練習を繰り返し行うと,問題となっているデータに基づいて,主張が正当化されるかどうか,反論によって覆る危険があるかどうか,さらには,それらの議論を踏まえた上で,具体的に妥当な結論を導くことができるようになります。