WhatIsLaw2015
9/31 法律家の思考方法に学ぶアイラック(IRAC)で考え・書く

【テロップ】
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【ノート】
以上の学習方法をまとめて示しているのが,アイラック(IRAC)という法律家の思考方法です。 I:は,Issue,つまり,争点のことです。 ■R:は,Ruleのことです。 ■このように,争点に適用されるべきルールを探すのが,逆向きの学習法です。 ■A:には,二つの意味があります。 ■一つは,争点にルールを適用して,暫定的な結論を導くという,Application(適用)のことです。 ■この場合,原告に有利なルールを適用して原告に有利である暫定的な結論を導くだけでなく, 被告に有利なルールを探索して,被告に有利である暫定的な結論も導く必要があります。 ■トゥールミン図式で言えば,論拠と反論とがかみ合うことを意味しています。 ■モウひとつのA:は,Argument,つまり,議論のことです。 ■同じ事実について,論拠とこれを崩す反論とをぶつけ合い,どちらが具体的に妥当な結論を導くことができるのか,検討します。 ■最後の,C:は,Conclusion,すなわち,結論です。 ■アイラックは,法律の議論だけでなく,あらゆる分野における論文の作成の指針としても使うことができるので,法学部に進まない人にとっても,非常に有益な考え方です。 ■この考え方を理解して,いろいろな場面で応用してみましょう。