[Top]
作成:2021年4月8日
名古屋大学・明治学院大学教授 加賀山 茂
出身:1948年愛媛県生まれ
専門:民法(そのほか,法情報,消費者法,法と経営学,著作権法)
職業:名古屋大学・明治学院大学名誉教授,明治学院大学非常勤講師(契約法)
役職:一般社団法人「法と経営学会」名誉会長,日出ロータリークラブ前会長(2020-21年度),(株)まちと学びのイノベーション研究所 取締役副社長(COO)(2021年11月12日~)
ホームページ:http://cyberlawschool.jp/kagayama/(このHPにおいて,履歴,主要業績,研究・教育日誌を公開し,毎日更新しています)
専門は民法ですが,消費者法,法情報学(AI&Law),法と経営学,著作権法も研究しています。現在,幼児からの法教育について,『こどものための法学入門』を執筆中です。
1972年に大阪大学法学部に入学し,大阪大学院法学研究科修士課程,博士課程で民法を専攻し,消費者法に興味を持ち,1979年から国民生活センターで4年半にわたって消費者法の実務を経験しました。その後,1984年に大阪大学教養部の専任講師として母校に復帰しました。そして,理科系の学生に法学を教える傍ら,理科系の学生たちから,コンピュータプログラミングの技術を習得しました。大阪大学法学部に移籍してからは,民法の研究を進めるとともに,科学研究費の研究グループである「法律エキスパートシステム研究会」に所属し,法律人工知能(AIと法)の研究を推進しました。この間にドイツ(ザールブリュッケン)とフランス(パリ)に留学しています。
1996年に大阪大学から名古屋大学に移籍してからは,専門の民法(財産法,家族法)を講義する傍ら,1998年のベルリンの壁の崩壊によって市場経済への移行を模索する東アジア諸国を支援するための「法整備支援」活動に携わり,モンゴル,ベトナム,カンボジア,ラオス,中国,ウズベキスタンにおける法整備支援活動に邁進しました。この功績によって,2008年に名古屋大学から名誉教授の称号を授与されました。
なお,明治学院大学に移籍して以降も,名古屋大学の留学生を対象とする「契約法」および「不法行為法」を英語で講義するという活動を2020年まで継続し,英語で法律を講義するノウハウを修得しています。
わが国において,アメリカのロースクールを範とする「法科大学院」が設立されることになった2004年以降は,明治学院大学法科大学院に移籍し,法曹養成に努めるとともに,法学研究科における博士後期課程の大学院生たちの研究指導・学位授与に貢献しました。その後は,法学にも経営学にも明るい人材を育てるために法学部と経済学部経営学科を架橋して「法と経営学研究科」の設立に尽力し,「法と経営学研究科」の初代委員長として,「法と経営学」の普及に努めました。これらの功績によって,2017年に明治学院大学から名誉教授の称号を授与されています。
2017年に定年退職して以降,2022年3月31日まで,学校法人順正学園・吉備国際大学大学院知的財産学研究科に所属し,著作権法の研究を行ってきました。その傍ら,大分大学経済学部で「消費者と法」の非常勤講師を行ったり(2018年),明治学院大学法学部で「契約法」の集中講義を行ったりしています(2019年~現在)。また,「一般社団法人 法と経営学会」の設立(2020年6月)に関わり,初代会長として,法と経営学の普及に努め,その功績によって名誉会長の称号を贈られています。また,2020年7月1日~2021年6月30日まで,日出ロータリークラブの会長として,規約の改正を行なったり,コロナ禍の中でも,例会をハイブリッド方式で休むことなく継続したり,ガバナー補佐の下でIMの実行委員長を勤めたりしながら,日出ロータリークラブの発展に寄与しました。
2021年11月12日に岡山県真庭市で,(株)まちと学びのイノベーション研究所を設立し,取締役副社長(COO)に就任しました。全国の中山間地域において,若者の域外流出が問題になっていますが,「地域の若者の域外流出に歯止めをかけ,地域創成を実現するために大学を設立し,大学をまちの知的プラットフォームの中心に据えて,地域を活性化しよう」というのが会社設立のねらいです。設立を目指している大学の理念は,「データサイエンス,法学,経営学を三位一体的に教育し,一人も取り残されることなく,デジタル地域通貨で決済するプラットフォームを立ち上げて起業できる人材を育てる」というものであり,4年後の大学設立を目標に活動を続けています。
[Top]